ググるコツ

プログラムを書くにあたって、リファレンス(参考資料)はとても重要なものですが、それに劣らず、理由の分かりにくい不具合の原因を調べるために、適切な情報源をネット上から見つけることが重要です。

どうということのないコツではあるのですが、知っているといないのでは効率がまったく違うことがあります。出てきたエラーメッセージを、ダブルクォーテーション(”という記号)で囲んでネット検索する、これだけです。これで、個人ブログやQAサイトみたいなところが見つかり、そこで「こういうプログラムを書いた、こういうエラーメッセージが出た、こういう原因だった」という記事が見つけられる見込みがとても高いです。

エラーメッセージはほとんどの場合英語ですので、英語圏のサイトからも情報源が見つかることがあります。これらにも怯まないのが第二のコツです。筆者も英語がそれほど得意なわけではないですが、自分のなじんだジャンルの話題なら、案外書かれていることの雰囲気が分かるものですし、最近は翻訳サービスに文章の一部をコピペして、内容をそれなりに把握することも難しくはありません。ウェブブラウザの機能として、ページをまるごと翻訳させることもできるかもしれません。もしその見つけた記事に、問題を解決したあとのコードも記されていれば、その部分だけは、日本語だろうと英語だろうと読み解くことができますね。英語でさえない、中国語なんかの情報源が見つかったときも、それでも多分、要所は分かります。

プログラム言語に限らず、コンピュータを操作していれば起こるであろうさまざまな種類の動作不良についても同じです。エラーが出たら、そのエラー表示の主な部分(エラーコードが出ているようならその番号)をコピーして、クォーテーションで囲って検索。この世で自分だけが出会ったような珍しい不具合なんてめったにないのですから、ほとんど必ず、誰かの体験談にぶつかることができます。

人に相談を受けて、筆者のほうでは単にエラーメッセージを「ググって」解決策を調べてあげた、ということがとてもよくあります。そのたびに、このコツを伝えて、今後は独力でも調べられるはずですよ、と言ってあげるのですが、それでも別の日にはまた別の、ググれば答えの出ているような相談を持っていらっしゃったりします。もしかしてこれって特殊なスキルなのかもしれないな、と考えることも最近はあります。エラー表示のどこをコピペしてググればいいのかって、案外見当がつきにくいのかもしれません。